スポーツの夜明けへ ドーム2018年始動、いわきFC「世界を意識」

 
いわきスポーツクラブの親会社「ドーム」が都内でキックオフパーティー。大倉智社長(左から3人目)はいわきFCの新シーズン開幕に向け「今年は日本一のチームづくりを進める」と力強く決意を述べた=17日午後、東京・豊洲PIT

 サッカーいわきFCを運営する、いわきスポーツクラブの親会社で、米スポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」の国内総代理店、ドーム(東京、安田秀一会長・CEO)は17日、東京都内のチームスマイル・豊洲PITで「キックオフパーティー2018」を開き、「DAWN(夜明け)」をテーマとした今年の事業展望などを発表した。

 いわきFCの選手12人と登壇した大倉智いわきスポーツクラブ社長(いわきFC総監督)は、チームの本格始動3年目について「世界を意識した日本一のチームづくりへ環境を整えて人を育てていく」と決意を表明。また「今年はフードスタンダードを変えていく」と新たな目標も掲げ、「いわき市を東北一の都市にするというクラブ理念の実現に向け、スポーツを通して地域と一体となったまちづくりをしていく」と語った。

 パーティーには関係者ら約千人が参加。安田会長は米国のアンダーアーマー社の業績不振と連動し、昨年のドームの成長率が約9%にとどまったことを明かし「苦しい1年だったが、日本のスポーツの夜明けに向けて突き進む」と力強くあいさつ。また、安田会長は昨年7月、いわき市に全面開業した国内初の商業施設複合型クラブハウス「いわきFCパーク」に約20億円以上投資したことを公表し、「採算などを全く考えずに良いことをするんだと投資した」と説明した。

 続いて今手義明専務が日本のスポーツ改革・発展に必要な点について米国の学生スポーツを例に課題を指摘し「いわきFCが改革を引っ張っていく」と話した。

 アンダーアーマーの新製品を紹介するファッションショーも開かれた。パーティーには、いわきFCの応援歌「WALK TO THE DREAM(夢に向かって歩こう)」の制作に関わった歌手の加藤ミリヤさんや、プロ野球巨人の高橋由伸監督らが出席した。