いわきFC、全国社会人サッカー『初4強』 走るサッカー成熟

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初の準決勝進出を決め、サポーターの元へ歩みを進めるいわきFCの選手ら=22日、鹿嶋市・新浜緑地公園多目的球技場

 3年連続の挑戦でついに、4強の座をつかんだ。茨城県鹿嶋市で22日に行われたサッカーの第54回全国社会人選手権(全社)準々決勝で、いわきFC(東北社会人リーグ2部南)は関西リーグ1部3位の阪南大クラブに2―0で快勝した。目標の「日本一」まであと2勝。「最後まで諦めずに走り続ける」。チームの「らしさ」を前面に、決勝までの最大5連戦を戦い抜く覚悟だ。

 リーグ戦では大量得点差の試合を重ねてきたが、全国の強豪が集う今大会は、準々決勝までの3戦全てで2点差以内。2回戦はPK戦にまでもつれ込んだ。「最後までボールに向かっていく粘り強さがある」と田村雄三監督(35)。過去2年と比べて接戦をものにする勝負強さを身に付けた現在のチームを評価する。

 チームは6月から約1カ月間、全体練習は守備に時間を割くなど、選手間の連係を追求してきた。1、2回戦は失点を許したが、この日はシュート体勢に入った相手選手の前にすかさず体を入れるなど、随所で失点の芽を摘む守備を見せての完封勝利。DF熊川翔選手(21)は「選手全員が最後まで体を寄せて守れている」と胸を張った。

 2年前は準々決勝で敗れており、4連戦目となる準決勝は未知の領域だ。守備ばかりでなく、全選手が前線に顔を出し、得点を狙う「全員攻撃」が本来のいわきのスタイル。田村監督は「守りたい意識が強いのか、後ろに引きすぎる場面がある」と攻撃面での課題を挙げるが、「自分たちのスタイルを貫いて目の前の一戦に勝ちたい」。熊川選手も「最後まで走り続ける」と、決勝進出が懸かる大一番での奮闘を約束する。

 完封勝利を見届けたサポーターも、優勝への手応えを感じている。同日まで全3試合を観戦したという茨城県那珂市の女性(34)は「以前より球際で粘れている。この勢いで準決勝も勝ってほしい」。選手にとってもサポーターにとっても悲願の「日本一」に向け、勝利を信じて23日の準決勝に臨む。

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