いわきFC、今季初勝利へ高まる士気 あす岡山とホーム開幕戦
サッカーJ2いわきFCは3日、ハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)で昨季10位のファジアーノ岡山と対戦する。いわきはホーム開幕戦で、今季初勝利を目指す。午後1時開始予定。
岡山との昨季の対戦成績は1分け1敗。ともに攻守で献身的にプレーできる選手を多くそろえ、目まぐるしく攻め合う一戦が予想される。岡山には昨季までいわきの主力だったMF岩渕弘人が所属しているほか、昨季途中までいわきを率いた村主(すぐり)博正前監督がコーチを務めている。
前売りチケットを販売している。完売しなければ、当日券として販売される。
田村監督、修正点は攻撃面
いわき市のハワイアンズスタジアムいわきで3日に行われる岡山とのホーム開幕戦に向け、いわきFCは士気を高めている。0―1で水戸に敗れた開幕戦の課題に向き合い、今季初勝利を目指す考えだ。
水戸戦からの修正点は攻撃面。田村雄三監督は「攻撃を始める位置が低く、中盤のボールの受け方も悪かった」と語り、より近い距離感で積極的なプレーを選手に求めている。
いわきと岡山はともに「3・4・3」布陣を採用していることから、試合は両者が同じフォーメーションで試合を行う「ミラーゲーム」となる可能性が高い。多く発生する1対1やロングボールを蹴り合ってのボールの奪い合いが、試合の主導権を左右しそうだ。田村監督は「相手の守備を外したり運ぶプレーが大切になる。こぼれ球もしっかり拾いたい。選手の良い組み合わせを考える」と語った。
GK鹿野、パスでも貢献誓う
「率直に言って、チームから信頼されていると思う。練習や練習試合で100%の力を出し続けてきた結果だ」。大卒3年目で2度目の開幕スタメンを勝ち取ったGK鹿野修平は力強く語る。昨季は13試合の出場にとどまった24歳は得意のシュートストップを生かして「今季は試合に出続けたい」と意気込んでいる。
開幕戦ではPKから1失点したいわきだが、水戸に崩されたシーンはほぼなかった。鹿野も数少ない枠内シュートで好セーブを披露。「自分の特徴は出せた。コーチからも『シュートストップや飛び出しは大丈夫』と言われている」と手応えをつかんだようだ。
今後への宿題となったのはパス精度だ。水戸戦のPK献上は、鹿野のパスがカットされたことで招いた。鹿野は「ボールの置き所が良くなかった」と反省する。
特に次戦はフィールドプレーヤーの全てが1対1でにらみ合う展開が予想され、フリーになるのがGKのみとなる可能性が高い。「自分が蹴れるか蹴れないかで局面は変わってくる。うまく空いたスペースにパスすることができれば、チャンスになる」。鹿野は雪辱に燃えている。(小磯佑輔)
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