いわきFC、狙うは公式戦3連勝 17日、アウェーで熊本戦 J2

 
豊富な運動量でチームを支えるいわきのMF大西=13日、花園ラグビー場

 サッカーJ2のいわきFCは17日、アウェーのえがお健康スタジアム(熊本市)でロアッソ熊本と対戦する。いわきと熊本の通算成績はともに1勝1分け1敗。得失点差により、順位はいわきが20チーム中10位、熊本が12位。午後1時開始予定。

 いわきは前節の鹿児島戦で今季初勝利を飾り、直近のYBCルヴァン・カップFC大阪戦でも勝利した。リーグ戦連勝と公式戦3連勝を懸けた一戦となる。ボールを保持することにたけた熊本を相手にいわきはハイプレスで苦しめたい。田村雄三監督は「(熊本は)1トップが中盤に下りる『0トップ』でボールを回してくる。そこへの対策が必要になる」と警戒した。

 ルーキー大西、豊富な運動量...主力に

 今季の公式戦4試合全てでフル出場し、持ち味のスタミナでチームを支える。大卒ルーキーのMF大西悠介はルヴァン・カップ初戦だったFC大阪戦でも豊富な運動量を発揮。後半42分には力強いドリブル突破からチーム2点目をアシストした。

 強靱(きょうじん)な体を生んだのは国士舘大時代。「1日で2、3試合を戦ったり、中2日で連戦することもあった」。その経験が生きている。リーグ戦やルヴァン・カップと連戦が続く中、「『大学の頃の方がきつかった』と自分に言い聞かせながらやっている」と語る。

 スタミナと守備力を生かして主力となった大西。いわきの戦術については勉強中だ。FC大阪戦では直前の練習から取り入れたという新しい守備戦術に戸惑い、たびたび田村雄三監督から指導を受けた。

 それでも「後半はある程度修正できたし、やったらいけないプレーも分かった」と話すように収穫はあった。複数の戦術を使う田村監督の期待に応えるため、大西は「自分なりにもがいていきたい」と成長を誓う。(小磯佑輔)