市内全ての小中学校が二学期制に 南相馬市、新年度から導入

 

 南相馬市は新年度、市内全ての小中学校に二学期制を導入する。従来の1~3学期の三学期制から、前期と後期の二つの区分に変わる。市は、子どもたちの適切な評価や、教職員の業務の軽減につなげたい考え。

 市は昨年以降、学校や保護者へのアンケートを実施し、導入を検討してきた。市によると、二学期制の導入により、通知表の回数が減るため、より長い目で子どもたちの成長を評価できるほか、中学校では学期ごとの「定期テスト」の回数も少なくなり、教職員の負担軽減につながるという。

 市によると、長期休みの期間に大きな変更はないが、10月1、2日を休日にすることで、子どもたちに前期と後期の区別を意識付ける。市の担当者は「長いスパンの方が多様な視点で子どもたちを評価できる。先生が子どもたちと向き合う時間も増やしたい」と語った。