「浜と中」戦略的に結ぶ ふくしま復興再生道路

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「浜と中」戦略的に結ぶ ふくしま復興再生道路

 津波被災地と原発事故に伴う避難区域を抱える浜通りの復興加速化を図るため県は今後10年間をめどに、浜通りと中通りを結ぶ幹線道路の整備に戦略的に取り組んでいる。

 特に国道114号や国道399号、県道小野富岡線、県道吉間田滝根線、新設する小名浜道路(仮称)など8路線を「ふくしま復興再生道路」とし、道路網の向上により避難住民の帰還や被災地の産業再生に結び付けたい考えだ。8路線で計画している29工区のうち、完成したのは2工区。川俣町の国道114号小綱木1工区でトンネル化を含めて4月に整備が完了したほか、郡山市と三春町を結ぶ国道288号の三春西バイパスは5月に開通した。

 【東北中央道】復興支援道に位置付け

 国土交通省は浜通り北部と中通り北部をつなぐ東北中央道・相馬福島道路(国道115号相馬--福島間、延長約45キロ)を復興支援道路に位置付け、10年以内の開通を目指し重点的に整備している。

 これまで唯一、工事が具体化していなかった霊山--福島間(延長約12.2キロ)も本年度予算配分を受け、全区間で工事が前進。相馬西--阿武隈東間の阿武隈東道路(延長10.7キロ)は2016(平成28)年度に先行して開通する計画だ。

 【常磐道】14年度中にも全線開通

 東京電力福島第1原発事故の影響で、常磐道は広野--常磐富岡インターチェンジ(IC)間が第1原発から半径20キロ圏内となっていることから通行止めが続いている。

 ただ、同IC間は昨年1月から復旧工事が再開された。本年度中には再開通する見通しだ。原発事故で工事が一時凍結状態だった本県の常磐富岡--南相馬ICの未開通区間も、来年度中にも全線開通する方向で進められている。

 東日本高速道路(ネクスコ東日本)によると、未開通区間のうち、浪江--南相馬IC間は来年度の開通が目標。第1原発に最も近い常磐富岡--浪江IC間も他区間から大きく遅れないよう、開通を目指すこととなっている。

 原発事故を受け、避難道しての位置付けもされている常磐道。浜通り地方の住民からは「万一に備え、早期の完成を望みたい」との声は大きい。

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