「順調に進行」「調査終わらず」 上下水道復旧状況

 
「順調に進行」「調査終わらず」 上下水道復旧状況

雑草に覆われた中心商店街=9日、浪江町

 【南相馬市小高区】年末には完了

 上下水道の復旧作業は現在、年末の完了を目標に進められ、市は「順調に進んでいる」としている。

 市によると、同区の市街地をカバーする下水道は自然流下のため必要な傾きが地震で狂い、総延長約5.3キロにわたって今年3月から復旧作業に着手。9月上旬現在の進捗(しんちょく)率は約50%。

 一方、市街地の約1890戸をカバーする上水道は9月上旬現在、約540戸で復旧した。

 作業は、下水道の掘り返しと歩調を合わせ行われるため、下水道と同じく年内いっぱいで復旧が完了する見通し。

 区内北部と西部の簡易水道は3月までに復旧が完了している。

 【楢葉町】上水道は95%

 下水道地区の仮復旧作業が9月末で完了する見通しとなっている。

 町は、仮復旧の完了地区に対して毎月発行する広報誌などで周知を図っている。

 上水道は、津波被災地を除いて95%が復旧済みとなっている。

 【浪江町】長い期間必要

 上水道については水道管の破損状況などを調べる調査は完了しており、10月ごろにも修理の設計委託を行いたいとしている。

 下水道については専門業者が現在調査を進めているが、震災前と同様の状態への復旧を目指すのであれば長期間が必要になる。調査結果も考慮しながら下水道システムそのものについても検討を進めていくとしている。