秋田出身の白石さん『双葉の未来』描く 復興携わりたい...町職員に

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町民や先輩職員に町のことを教わりながら業務に励む白石さん(左から2人目)=いわき市・双葉町教委いわき事務所

 「町民の皆さんから『いろいろ教えるから頑張って』と声を掛けてもらっている」。本年度、双葉町の職員になった秋田県北秋田市出身の白石亮佑さん(24)は笑顔で話した。

 白石さんは福島大を卒業後、福島市の民間企業で2年間勤務した。双葉町出身の妻茉希子さんの父親や親戚が町に戻りたくても戻れない現状と、町の将来を心配する姿を見て「復興に携わりたい」と町職員となることを決意した。

 昨年の採用前に茉希子さんの実家を訪れた際、長期避難で荒れた街並みを見て「どうすれば復興できるのだろうか」と課題の大きさを実感した。

 しかし、町教委生涯学習係の職員として働きだして3カ月余り。「復興に向けて町が取り組もうとしている施策が見えてきた。頑張っている町民もいる」と少しずつ町の将来を描けるようになってきたという。

 町民との会話で登場する行政区名や個人名など、分からないことがたくさんあるが、この3カ月で「気さくで温かい町民の人柄」を知った。

 町は帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)となった地域で、JR常磐線の全線再開が計画されている2020年春をめどに、双葉駅周辺の一部と避難指示解除準備区域を先行解除して、22年春ごろに復興拠点全域の解除を目指している。

 白石さんも将来的に町に住む考えだが「焦って帰還する必要はないと思う。職員として、町民が安心して帰れる環境をしっかりとつくりたい」と業務にまい進する。