震災前80万人...完全復活へ奮闘続く 18年までに4海水浴場再開

 

 県内では昨年までに、海水浴場4カ所(いわき市3カ所、相馬市1カ所)が再開した。このうちいわき市の海水浴場は、勿来1カ所が再開した2012(平成24)年の約8000人から、3カ所開設した昨年は9万5000人となった。だが、震災前の10年は約80万人を記録。かつてのにぎわいを取り戻すまでの道のりは長そうだ。

 勿来の再開後、13年に四倉、17年に薄磯と順次再開させてきた。久之浜・波立を含めて4カ所開設。市は昨年を上回る来場を期待している。

 利用者増に向けては、中通りや栃木、埼玉両県など海がなく、比較的距離が近い他県の新聞社やラジオ局などでいわきの海をPRしている。「前年を上回る実績を積み重ねて、着実な回復を目指したい」と担当者。入り込みの具体的な目標は立てていないが、にぎわい回復に向けて少しずつ、前に進んでいる。

 県内7カ所で「海開き」 いわき・13日、相双・20日

 7カ所が開設される今年の本県の海水浴場。いわき市の4カ所は13日、相双の3カ所は20日、待望の海開きを迎える。