福島工6回...『歓喜』と『冷や汗』 会津学鳳に3-2競り勝つ
福島2020夏季高校野球大会第2日は19日、白河グリーンスタジアムなど5球場で2回戦10試合が行われ、須賀川が終盤8回の勝ち越し打で会津に4―3で勝利した。福島工は会津学鳳に3―2で競り勝ち、3回戦に進出した。大会第3日の23日は5球場で2回戦10試合が行われる。
福島工・菅野、2点適時打
息詰まる接戦の均衡を破ったのは、福島工の6番菅野樹保(3年)の一打だった。同点で迎えた6回1死二、三塁のチャンス。高めに入った変化球をとらえ、2点適時打を放った。
菅野樹は、多い日は30キロ走り込むなど冬に下半身の強化に努め、体重が4キロ増えた。「打球が速くなった」と手応えを感じて臨んだ久々の公式戦。練習の成果がいきなり表れ、満面に笑みを浮かべた。
エース霜山雄輝(3年)は、その裏に1点を失い、さらに1死一、二塁のピンチを迎えた。初回から得意のスライダーでストライクを取れず、苦しんでいた霜山。「打たれる不安もあるが、直球中心でいこう」と気持ちを切り替え、後続を断ち切った。「手に力が入らなくなった」という九回にも同点の走者を三塁に進めたが、強気の姿勢を貫いてリードを守った。
会津学鳳はこの世代で2度にわたり練習試合を戦い、いずれも僅差で敗れていた。「苦しい試合になる」(半沢幸祐監督)と覚悟して臨んだ試合を制した。菅野樹は「これからも一戦一戦大事に戦いたい」と気を引き締めていた。