田村4番・佐久間「復活のろし」 喜多方桐桜に5-2

 
【田村―喜多方桐桜】6回裏田村無死、本塁打を放った4番佐久間=あいづ球場

 田村が後半の集中打で勝ち越した。同点で迎えた6回には佐久間の本塁打などで2点、7回にも2点を奪って突き放した。喜多方桐桜は8回に1点を返す追い上げを見せたが、9三振が響いた。

 絶不調からの復活を告げた。田村の4番佐久間拓斗(3年)は6回に勝ち越し本塁打を放ち「自分を信じ、4番として使ってくれた大友研也監督に恩返しできた」と安堵(あんど)した。

 打撃の不調が続き、6月の県中支部選手権決勝で後輩にスタメンの座を譲った。後輩の活躍もありチームは優勝。大友監督はその時の佐久間の様子を「少し弱気になっていた」と振り返る。

 その後、佐久間は夏本番に向けて大友監督とマンツーマンで打撃練習に取り組んだ。「自分を信じるように」という大友監督の言葉を胸に、ひたすら練習に取り組み、打撃を試行錯誤してきた。

 徐々に調子を取り戻して夏の初戦に臨んだ佐久間は初回、2死一塁の場面でいきなり三塁打を放って先制。4打数3安打と4番の威厳を見せつけた。打撃の復調にはチームメートの助けもあった。「自分だけで野球はできない」。大きな成長を遂げて帰ってきた頼れる主砲が、これからもチームを勝利に導く。

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