郡山で開会式リハーサル 夏の高校野球福島大会9日開幕

 
先導役の高浦さん(右)を先頭に行われた入場行進のリハーサル=8日午後、ヨーク開成山スタジアム

 夏の甲子園出場を懸けた第104回全国高校野球選手権福島大会は9日、郡山市のヨーク開成山スタジアムで開幕する。開幕前日の8日、同スタジアムで開会式のリハーサルが行われ、関係者が準備を整えた。

 大会では「あさか開成・小野」の連合1チームを含む69校68チームが、聖地甲子園を目指して熱戦を繰り広げる。9日は午前10時から開会式、正午から開幕試合の1回戦第1試合田村―福島西が行われる。

 日程は前期が9~12日で、後期が17~26日。会場はヨーク開成山スタジアムをメインに、いわきグリーンスタジアム(いわき市)あづま球場(福島市)白河グリーンスタジアム(白河市)あいづ球場(会津若松市)の5球場。決勝は26日にヨーク開成山スタジアムで行われる。午前11時開始予定。

 開会式の総合司会は大和田さん、鈴木さん

 開会式の総合司会は大和田夏紀さん(安積3年)と鈴木梨音(りん)さん(郡山東3年)が務める。2人は「自信を持ち、明るい声と笑顔を心がけて司会をする」と意気込む。

 大役を言い渡されたのは1週間前。両校のマネジャーとして支部予選や県大会などでアナウンス経験があり、推薦されたという。2人は開会式をイメージしながら自宅で発声練習をするなどして準備を進めてきた。

 大和田さんは「県で2人しか出来ない貴重な経験。責任感を持って臨む」、鈴木さんは「緊張せず落ち着いて練習の成果を発揮したい」と話した。

 先導役「一歩一歩」

 入場行進で先導役を務める高浦駿介さん(郡山3年)は「福島の全チームを引っ張るという強い気持ちで一歩一歩踏みしめたい」と表情を引き締めた。

 入学直後は部活動に所属していなかった高浦さん。1年生の5月ごろに当時同じクラスだった野球部員の半沢藍旺(あお)さん(3年)らに誘われ、「誰かのために頑張りたい」とマネジャーとして入部を決めた。現在は練習でノックを打つこともあり、チームに欠かせない存在となっている。

 「堂々と力強く歩きたい」。観客の視線を一身に浴びる本番に向け、静かに気持ちを高めている。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

男女敗退、パリ五輪持ち越し 3人制バスケ予選