磐城ナインへ試合前にノック!木村前監督「野球の神様はいる」

 
甲子園でノッカーを務める木村前監督

 兵庫県西宮市の甲子園球場で15日に行われた2020年甲子園高校野球交流試合、春の選抜大会で磐城高を率いる予定だった前監督の木村保さん(50)が、試合前のノッカーを務めた。7分間の限られた時間で選手の動きを確認し、「どんな立場であっても子どもたちをサポートできたことがうれしい。人生の中でこんなに濃密な7分間は初めてだ」と振り返った。

 グラウンドでは2本のノックバットを握った。1本は内野用で、選抜出場記念として母校でもある磐城高の野球部同期から贈られた。もう1本は外野用で、監督時代から愛用してきたものだ。木村さんは「最高のパフォーマンスができるように」と思いを込めてバットを振った。

 選抜が中止となった3月には、福島商高への異動も決まった。甲子園でナインを支えたい―という心に秘めた願いは、特例でノッカーとして帯同が認められたことでかなえられた。「いろんなことがあって言葉で表現するのは難しいが、野球の神様はいるんだなと感じた」と語る木村さん。ナインの健闘を目に焼き付けた。

 【8月15日・磐城の試合結果】2020年甲子園高校野球交流試合

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