聖光学院は４―０で光南との投手戦を制した。先発の谷地は初回、二死満塁のピンチを招くが無失点で切り抜け、４回以降は打者３人で抑え流れを引き寄せた。打線も山浅の適時打などで援護した。

　「投げている姿でチームに勢いをつけたい」。聖光学院のエース谷地亮輔（３年）は光南打線を６安打完封。堂々とした投球で流れを引き寄せた。女房役の捕手山浅龍之介（２年）は好投に応える先制適時打を放つなど、バッテリーでチームを勝利に導いた。

　初回、谷地は安打や失策などで二死満塁のピンチに。だが「自分の気持ちがぶれるとチームもぶれてしまう。自分の投球で流れをつくる」と自身を鼓舞し、相手に本塁を踏ませなかった。

　両チーム無得点で迎えた５回。一死三塁の好機で山浅は「先輩たちがつないだチャンス。何とかしたい」と右前にはじき返し、エースに先制点をプレゼントした。そこからチームの勢いは加速、８回までに４点を奪った。

　準決勝の相手は磐城。「一つのプレーに集中し、一瞬一瞬を全力で勝ちを目指す」と谷地。３年ぶりの優勝に向けて気持ちを入れ直した。

　【５月20日の試合結果】春季高校野球福島県大会・第４日