背番号10・高坂、エース争いに名乗り 聖光学院『3連覇』貢献
決勝のマウンドを託された背番号「10」、聖光学院の高坂右京(2年)が、安定感抜群の投球で3連覇に貢献、エース争いに名乗りを上げた。
序盤から味方打線が大量得点し援護。「後ろに心強い投手陣がいるから全力で投げられた」と、得意のチェンジアップと低めを意識した投球で凡打の山を築いた。最終回のマウンドはエースナンバーの上石智也(同)に譲ったが、8回2失点で試合をつくった。
メンバー争いの中、春から投球フォームの改良に試行錯誤を重ねてきた。元々上手投げだったが、腕をばねのようにしならせる独特な横手投げにたどり着いた。
今大会は大会直前から調子の良い高坂と衛藤慎也(同)の2枚がチームを支えた。それでも斎藤智也監督は「投手陣はまだ横一線。東北大会、一冬越してどう成長するか楽しみ」と全国の強豪に勝つため、投手陣にはさらなる進化を期待する。エースの上石も「このチームに絶対的なエースはいない」と、高坂と衛藤らと切磋琢磨(せっさたくま)を続ける。
2013(平成25)年以来、5度目の「春のセンバツ」を目指す東北大会で、さらなる成長を見せることができるか。エース争いが激しさを増す。
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