聖光 強力打線健在...六回猛攻で一気5点、利府を突き放す
【秋季東北地区高校野球・第1日】
◇荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた ▽2回戦第2試合(10日15時10分)
利 府 010400100―6
聖光学院 00200511×―9
▽三塁打 松尾2(聖)▽二塁打 赤間(利)片山、安斎(聖)▽捕逸 太田(利)▽暴投 安斎(聖)
▽試合時間 2時間48分
▽審判 鈴木晃(球)多田、鈴木徳、佐藤、山下、高橋
【評】聖光学院が六回の猛攻で前半の劣勢をはね返し勝利した。3点を追う六回、三好の適時打や片山の走者一掃の適時二塁打などで一挙5得点を挙げて逆転した。七、八回にも一点ずつ加え、利府を突き放した。(熊田紗妃)
斎藤監督「負けなかったのは収穫」
聖光学院が苦しみながら初戦を突破した。六回に逆転の3点適時二塁打を放った片山孝(2年)は「仲間が回してくれた打席を気負うことなく役割を全うできた」と喜んだ。
前半はミスなどからリードを許す展開。劣勢だったが、3点を追う六回に県大会4割1分という聖光の強力打線が爆発した。四回途中から好救援した安斎叶悟(きょうご)(同)が右前打で攻撃の口火を切ると打線がつながり、1点差の二死満塁の勝負所で片山の打席。「ベストスイングをしよう」。無我夢中で振り抜いた打球は左翼の頭上を越え、走者一掃の二塁打となった。斎藤智也監督は「反省点は多いが、負けなかったのは収穫となった」と胸をなで下ろした。
この日、スタンドには後輩にエールを送る3年生の姿があった。夏の甲子園後も熱心に練習のサポートをしてくれる先輩たち。「3年生と一緒に戦って神宮大会に行く」。主将の高中一樹(同)は、優勝チームに与えられる明治神宮大会の切符への強い思いを口にした。
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