激闘2日間、小高産技...あかねの空に校歌 初の継続試合に動じず
◇秋季東北地区高校野球福島県大会・第2日(17日・いわきグリーンスタジアムほか9試合)
小高産業技術 2―1 安達・本宮
2日間に渡った激闘の末、小高産業技術があかね色の空に校歌を響かせた。公式戦初完投を成し遂げたエース草野大輝(2年)は「初めての継続試合で疲れもあったが、仲間の力もあって冷静に投げることができた」とチームメートに感謝した。
雷雨の影響で県内の公式戦初の継続試合となった一戦。前日の試合では低めに丁寧に集める投球で四回までリズムよく打ち取っていた草野は、中断を経て五回から再びマウンドに立った。肩が張って調子が良くない中でも直球に緩い変化球を織り交ぜ、前日と合わせて146球を投げ切って相手打線を1点に抑えた。
草野の力投の背景には、チームの窮地を救ってくれた仲間への思いがあった。大会開幕前、部員が少ない小高産業技術は出場が危ぶまれていた。草野を中心に部員集めに走った結果、サッカー部の佐山善樹(同)と、中学時代に野球経験があった商業部の二橋永遠(とわ)(同)が加わってくれた。
2人は率先して練習に参加し、大会に向けて汗を流してきた。「一緒に戦ってくれる2人のためにも投げたかった」と草野は振り返る。
次戦は会津支部王者の会津学鳳。「挑戦者の気持ちで一球一球助け合いながら戦いたい」と草野。仲間との強い絆を武器に強豪に立ち向かう。(小幡あみ)
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