学法石川1、2区コンビ存在感 全国高校駅伝・男子、一時トップ

 
1区の増子(中央)からたすきを受ける2区の斎藤=24日、京都市

 学法石川の男子1、2区コンビが存在感を示した。24日に京都市で開かれた全国高校駅伝では、男子の学法石川が2区で一時トップに立ち、全国の強豪とつばぜり合いを繰り広げた。

 最長でエース区間の1区では、ほとんどの出場選手が2、3年生の中、増子陽太(1年)が実力を発揮。区間5位の走りで上位選手と堂々と渡り合い、2区では斎藤一筋(いちず)(3年)が首位でたすきをつないだ。

 増子は「思った以上に体が動いて良い結果が残せた。駅伝の走りに自信が持てた」と充実感をにじませ、斎藤は「陽太の緊張をほぐしたかった。納得のいく走りができた」と声を弾ませた。

 増子は不安を抱えてのレースだった。鏡石中在籍時に3000メートルの日本中学記録を更新、今年11月には5000メートルで高校1年の日本歴代2位の好記録を出すなどトラック種目で目覚ましい実績を重ねてきたが、駅伝では思うような成績を残せず「苦手意識を感じていた」。

 都大路の直前も「がちがちに緊張していた」。その増子を救ったのが斎藤だった。斎藤は大会前日のミーティングで「(増子が)どんな順位で来ても俺が1位に持ってくる」と宣言。その言葉を聞き、増子は重圧から解放された。
 大会までにロード練習や速いペースに対応する練習を重ねたことも結実し、松田和宏監督が「予想以上」とたたえるほどの好走だった。続く斎藤も後半の加速で宣言通りにライバルを突き放した。

 チームは17位で目標の入賞には届かなかったが、有言実行を果たした斎藤の姿を見た増子は来年に向け、「自分たちが都大路で優勝する」と力強く目標を掲げた。(秋山敬祐)

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