第33回みんゆう県民大賞決まる

 

 福島県内で大きな功績を残した個人・団体を顕彰する第33回みんゆう県民大賞(福島民友新聞社主催)の受賞者が決まった。

 【芸術文化賞】 ややまひろしさん(漫画家)

 【スポーツ賞】 大八木弘明さん(駒大陸上競技部総監督)

 【ふるさと創生賞】 西芳照さん(サッカーW杯同行シェフ)

 芸術文化賞に漫画家のややまひろしさん(89)、スポーツ賞に駒沢大陸上競技部総監督の大八木弘明さん(64)、ふるさと創生賞にはサッカーW杯日本代表同行シェフの西芳照さん(61)が輝いた。

ややまひろし
執筆活動や漫画、落語、講演などで郷里に笑いと安らぎを届けてきたややまさん

大八木弘明
駒大監督として大学三大駅伝で27回の優勝を誇り、昨年度は「3冠」を達成した大八木さん

西芳照
サッカー日本代表の専属シェフとして5大会連続でW杯に同行、代表選手を支えた西さん

 大きな功績、顕彰

 ややまさんは福島市生まれ、福島商高卒。同市の百貨店「中合」に勤めた後に独立し執筆活動や漫画、落語、講演活動で郷里に笑いと安らぎを届けてきた。難病と闘いながら活動し、鋭い視点と表現力は多くのファンから支持されている。日本漫画家協会の参与や東北支部長を歴任。うつくしま芸人会顧問なども務める。

 大八木さんは会津若松市出身。会津工高を卒業後、実業団を経て駒大に進み、箱根駅伝では選手として区間賞を取るなど活躍した。1995年から母校・駒大の指導者を務め、チームを立て直して大学三大駅伝で27回の優勝を果たすなど常勝軍団を築いた。監督最終年となった昨年度は大学三大駅伝を制した。

 西さんは南相馬市小高区生まれ、原町高卒。Jヴィレッジの開設当初から料理人として勤務し、1999年から総料理長を務めた。サッカーW杯には2006年ドイツ大会から5大会連続で同行し、専属シェフとして代表選手を支えた。広野町ではレストラン「くっちぃーな」を経営するなど、地域でも愛されている。

 3人には正賞の盾と副賞50万円が贈られる。