健康対策効果分析!お達者度伸び低調「生活習慣病の多さ要因」

 

 「お達者度」の公表を受け、県内の市町村はこれまで実施してきた健康対策の効果や課題を分析した。

 人口1万2000人以上の27市町村のうち、男性のお達者度が最長だった三春町は介護予防サロンに力を入れており、担当者は「家庭内で社会参加や健康に関する意識が共有できているのではないか」と推察する。

 女性で最長の鏡石町は高齢者サロンに体操や「笑いヨガ」を導入。平均余命の伸びに対し、お達者度の伸びが上回った田村市は「いきいき健康サポーター」の養成に力を入れ、地域の主体的な活動を支援している。

 一方、男性のお達者度が最も短かったいわき市の担当者は、車の使用頻度が高く運動不足になりがちなことや、40代の2人に1人が喫煙しているというデータもあるなど、生活習慣に起因する疾病が多いことを要因に挙げる。市は高血圧、メタボリック症候群の予防、減塩対策などに関する教室を開いており、市民への浸透を図り健康増進につなげる考えだ。

 女性のお達者度が最も短かった西郷村は、健康講座に加え、65歳未満に対する生活習慣病予防の啓発活動を展開。10年、20年先を見据え、早い段階で健康寿命への意識を高める施策を実行しており、担当者は「数値を参考として今後の施策に生かす」としている。