「肥満・食塩・喫煙」重点に 第3次健康ふくしま21計画策定

 

 福島県は12日、県民の健康指標改善に向けた「第3次健康ふくしま21計画」(2024~35年度)を策定した。重点的に改善を図る健康課題に「肥満・食塩・喫煙」の3点を掲げた。県は改善に向けた取り組みを推進することで「健康長寿県」の実現につなげる方針だ。

 計画では「誰もがすこやかにいきいきと活躍できる笑顔あふれる健康長寿ふくしまの実現」を基本理念に健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指す。具体的には32年度までに健康寿命を男性76.18歳(19年度時点72.28歳)、女性78.25歳(同75.37歳)に延ばすなど、95の目標項目を設定。県内7地方別での健康課題や取り組み内容もまとめた。

 本県は、代表的な健康指標の一つであるメタボリック症候群の該当者と予備軍を合わせた県民の割合が31.9%で、全国ワースト3位(21年度調査)と低迷している。肥満者の割合や1日当たりの食塩摂取量、喫煙率などの指標が全国と比べて悪い傾向にある。

 県は、計画開始から7年がたつ30年度をめどに、全ての目標項目について中間評価を行い、必要に応じて計画を見直す。計画は、県健康づくり推進課のホームページで確認できる。