乳がん検診受診率向上 県内22年度、子宮頸や胃も

 

 県内の2022年度がん検診受診率は、乳がんと子宮頸(けい)がん、胃がんで前年度を上回り、大腸がんと肺がんで前年度より微減した。県が29日、県がん検診受診促進連携協定企業連絡会で示した。

 22年度の受診率は、乳がん48・4%(前年度比2・6ポイント増)、子宮頸がん46・2%(同1・5ポイント増)、胃がん34・1%(同2・4ポイント増)だった。大腸がん30・3%(同0・2ポイント減)、肺がん32・8%(同0・2ポイント減)となった。

 受診率の推移は【グラフ】の通り。新型コロナウイルスが感染拡大した20年度に「受診控え」とみられる影響で大きく落ち込んでいた。

 県は三つのがんで前年度より受診率が上昇したものの、五つのがん全てで県がん対策推進計画(18~23年度)の目標値から10ポイント以上下回っていることから、検診を受診するよう呼びかけを継続していく考えだ。

 県は「検診は体に負担がかかるとイメージする人もいるかもしれないが、早期発見で治療できる可能性が高まる。検診の重要性を伝えていきたい」(健康づくり推進課)とした。