カリウムで作物汚染抑制

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 土の中に放射性セシウムがあると、植物は栄養分と間違ってそれを吸収し、結果として汚染が起こってしまいます。農作物の種類によって汚染されやすさに多少の違いはありますが、土壌の除染・耕し方・肥料の種類・育て方の工夫などさまざまな対策や努力が農作物の汚染をおさえています。

 よく知られた対策の一つが、田畑にカリウムをまくことです。

 カリウムは肥料の三要素の一つ、作物が育つために必須のミネラルですが、放射性セシウムとカリウムは化学的に同じ仲間のミネラルのため、農作物にカリウムを吸わせることで放射性セシウムの入り込みがおさえられます。植物の成長のどの時期に、どれだけカリウムを含んだ肥料をまけばよいか、どの程度に土の中のカリウムの濃度を保てばセシウムの防ぐ効果が高いかなど細かく調べられているのです。

 ちなみに、カリウムは私たち人間の生命維持にも必須のミネラルですが、その一部は放射性カリウムという放射性物質です。放射性カリウムの半減期は12億年と長く、バナナ1本に10ベクレル含まれるといった具合に環境中のあらゆる場所に存在しています。