血小板には止血する役割

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 私たちの体の骨の中には、骨髄と呼ばれる血液を作る工場があります。その工場の調子が悪くなり、赤血球、白血球、血小板など、正常な血液成分を作ることができなくなる状態のことを白血病と呼びます。白血病は血液のがんです。骨髄の中に悪性の細胞が増えてしまい、正常な血液を作ることが妨げられてしまうのです。

 大量の放射線を受けた場合も、工場がダメージを受け、血液を作る力が抑えられてしまうことが知られています。例えば、放射線によるダメージで出血を止める役割を持つ血小板がしっかり作られないと、鼻血やあざなどの症状が出ます。しかし、そのような状況になり得るのは大量に浴びるような場合だけです。

 われわれの周りには、もともと天然の放射性物質があり、放射線が存在します。日常生活で「100年分」を一度に浴びるようなことがあれば、一時的に血が止まりづらくなることはあるかもしれませんが、病院のCT撮影で鼻血がでることはありません。大量の放射線で血液を作る工場が完全に破壊されるようなことがない限り、工場の調子は通常、数日から数週間で回復します。

 東京電力福島第1原発事故後、生活を送る上で出てくる放射線の量とは全く桁違いの話です。現状で鼻血が放射線のために出ることはありません。