「母親の心身」相談、上位に

 

 県民健康調査の一つである「妊産婦に関する調査」は、妊産婦さんのこころや身体の健康状態を把握すること、その中でケアが必要な方をサポートすること、そして今後の県内の産科・周産期医療の充実につなげていくことを目的としています。

 調査に回答いただいた内容によって、相談・支援の必要があると判断された方に対しては、助産師さんや保健師さんらによる電話やメールでの相談が行われてきました。

 電話支援を受けた方の中では、震災後に妊婦健診が予定通り受診できなかった方や、妊婦健診・分娩(ぶんべん)を予定していた施設を変更された方、ハイリスクの妊婦さん、帝王切開術を受けた方、初めての出産の方の割合が多かったことが知られています。

 電話での相談内容は年度とともに変化しました。「放射線の影響や心配に関すること」の相談は、震災直後は最も多かったですが、その割合は時間の経過とともに低下しました。

 その一方、2012(平成24)年度以降には「母親の心身の状態に関すること」「子育て関連(生活)のこと」などの相談割合が増え、上位を占めるようになりました。