"おもてなし"向上へ 魅力発信へ「二本松少年隊」猛練習

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デビューに向けて猛練習に励む中嶋さん(左)ら二本松少年隊のメンバー

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で大幅に落ち込んだ本県の観光だが、2013(平成25)年の大河ドラマ「八重の桜」の効果もあり、徐々に観光再生が進んでいる。4月に始まるJRグループの大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」は、依然原発事故の風評被害に苦しむ本県にとって安全と安心を全国に発信する絶好の機会。各地で「おもてなし」の準備が進み、"DC熱"が高まっている。

 二本松少年隊"デビュー"へPR準備着々 

 「ふくしまDC」の4月開始を前に、県内各地で「もてなし力」の向上や魅力発信に向けた準備が進む。戊辰戦争(ぼしん)で郷土のために戦った少年隊士にちなんで結成されたPR隊「二本松少年隊」は"デビュー"に向けて殺陣などの猛練習に励んでいる。同隊は、安達太良山や霞ケ城などでも名を知られる二本松市の魅力を全国に発信するのが役割。メンバーは市内外から集まった16〜31歳の男女11人で、殺陣やダンスなどのパフォーマンスを繰り広げる。最年長で隊長の木村銃太郎役を務めるJICA二本松国内協力員の中嶋哲也さん(31)は「少年隊の名に恥じない誇りと自覚を持ち、一人でも多くの人にPRしたい」と意気込む。

 同市ではDC期間中の6月21日、郷土料理「ざくざく」をご当地グルメとして全世界に発信する「ざくざく世界選手権」も開催する。具材をさいの目に切ること以外、細かいルールを設けず、入賞作品の商品化も視野に入れている。

 磐梯熱海温泉「萩姫のれん」で盛り上げ 

 「ふくしまDC」での誘客や魅力発信に向けた動きは県内各地で活発化しており、郡山市の磐梯熱海温泉観光協会は、南北朝時代に病を治すために旅に出た萩姫が同温泉で全快し、京に戻ったという萩姫伝説をモチーフにしたのれん「萩姫絵巻」をJR磐梯熱海駅前地区の「湯のまち通り」に掲げた。約300メートルにのれん16枚を掲げ、同市の国際アート&デザイン専門学校の学生が1枚ずつ伝説の各場面を描いた。

 白河市と西白河、東白川両郡の9市町村でつくる「ふくしまDC県南推進協議会」はゴルフを軸にした誘客を図るなど、県内各地で"誘致合戦"が熱を帯びている。