福島県・温泉地、多彩なニーズ掘り起こし 外国人や一人旅に対応

 

 会津若松市東山温泉の旅館「庄助の宿瀧の湯」は2016(平成28)年11月から休業している同温泉の東山第一ホテルを取得し、今年3月をめどに「月のあかり」として再オープンさせる準備を進めている。斎藤純一会長は「飲食店や仕出し店との連携も模索し、利用客の幅広いニーズに対応したい」と話している。

 東山第一ホテルは1973(昭和48)年に建設、その後、何度か改修された。30室で収容人数は約150人。瀧の湯は同温泉内で食事などを提供しない代わりに安価な料金設定にした「ゆっくらイン」を経営しており、その経営ノウハウを月のあかりに生かす方針。

 斎藤会長は「さまざまに連携して新しいスタイルを提案し、外国人観光客の一人旅も楽しんでもらえるようにしたい」と話す。

 コンベンション機能拡充

 郡山市・磐梯熱海温泉のホテル華の湯は、350人収容可能なコンベンションホール「風の杜(もり)」を3月にオープンする。また、既存のコンベンションホール「華胥(かしょ)」も改修、大型スクリーンなどを設置し、5月にオープンする。

 同ホテルでは、年間の宿泊客の約3割が会議出席者などが占めるという。今後もセミナーなどの需要が高まることを見越し、コンベンション機能を充実させる。