聖光学院エース・衛藤『完全燃焼』 復活の最速146キロで三振

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【報徳学園―聖光学院】9回3失点と力投した聖光学院のエース衛藤=甲子園

 同点で迎えた8回表。好投を続ける聖光学院のエース衛藤慎也(3年)が投じた直球は、快音とともに左中間を破る二塁打になった。報徳学園のプロ注目打者小園海斗(同)に浴びたこの日3本目の二塁打。打球を見送ると、衛藤は苦笑いを浮かべた。

 聖光のエースナンバーを背負う右腕。右肘の疲労骨折で2度の手術を経験し、主戦として期待された春の選抜大会でも肘の痛みから納得のいく投球は出来なかった。雪辱を期して迎えた夏。福島大会で完投し完全復活を果たすと、大阪入り後は「けがをする前よりも調子がいい」と口にするようになった。試合が近づくにつれ、直球の伸びや制球はさらに安定した。

 兵庫県の出身。地元でもあり、目標だった夏の甲子園のマウンド。初回から145キロ前後の速球を連発した。得意の外角のスライダーに加え、中盤以降はチェンジアップもうまく使い、投球を組み立てた。小園にも打たれてばかりではない。5回には変化球で追い込み、「最高の球」と振り返った自己最速146キロの直球で三振に打ち取った。

 3失点を喫し勝利にこそ手が届かなかったが、全力で投げきったその表情は晴れやかだった。「悔しかったが、万全で迎えた甲子園。小園との対戦は楽しかった」。完全燃焼を遂げたエースの目に涙はなかった。

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