聖光学院、23日・東筑とセンバツ「開幕戦」 春の王者目指し対戦

 
5年ぶり出場のセンバツへ闘志を燃やす聖光学院ナイン=20日、兵庫県西宮市・甲子園球場

 第90回選抜高校野球大会は23日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。昨年秋の東北大会で初優勝した本県の聖光学院は東北地区代表として、5年ぶり5度目となる「センバツ」に臨む。初戦は大会初日の23日、開会式後の1回戦第1試合(午前10時30分開始予定)で九州地区代表の東筑(福岡)と対戦する。

 東北地区からは聖光学院をはじめ、東北大会準優勝の花巻東(岩手)、東北大会ベスト4の日大山形(山形)、21世紀枠の由利工(秋田)の4校が出場する。

 聖光学院はセンバツ初出場した第79回(2007年)は初戦敗退、続く第80回(08年)大会では初戦の2回戦で、優勝した沖縄尚学(沖縄)に0―1で敗れた。3度目の出場となった第84回(12年)大会の1回戦で鳥羽(京都)に2―0で勝ち、センバツ初勝利を飾った。

 最高成績は4度目の出場となった第85回(13年)大会のベスト8。初戦の2回戦で益田翔陽(島根)に8―0、3回戦で鳴門(徳島)に4―3と勝ち進み、準々決勝で敦賀気比(福井)に3―9で敗れた。

 ナインは沖縄県でキャンプを行い、歴代最強との呼び声も高い打撃力にさらに磨きを掛け、戦闘態勢を整えた。聖光学院の春の王者を目指した戦いが始まる。

 『大舞台』経験し進化

 聖光学院は秋季県大会、東北大会を無敗で勝ち上がり、選抜大会の切符をつかんだ。

 昨年夏の甲子園に出場したのは主将の矢吹だけだが、3年生が引退して新チームでの秋の戦いが始まると、県大会5試合で1試合平均11安打を放ち、5試合中3試合でコールド勝ちと破竹の勢いで勝ち進んだ。

 2回戦から登場した東北大会でも、仙台南(宮城)に7―0、準々決勝は利府(宮城)に15―0と2試合連続コールド勝ち。準決勝の能代松陽(秋田)戦では星と五味の本塁打を含む17安打で16得点を挙げ、16―2で大勝した。決勝の花巻東(岩手)戦は安打数こそ相手を下回ったが、好機を確実にものにして6―4で競り勝った。

 東北大会優勝校として初出場した明治神宮野球大会は、創成館(長崎)に4―6で敗れ、初戦敗退した。大舞台を経験し、エース衛藤、左横手投げの高坂、右腕上石の投手陣も地力をつけた。さらなる進化を続ける聖光野球を甲子園初戦から見せつけ、頂点まで一気に上り詰めたい。

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