いわき出身投手「すごくうれしい」 日本航空石川センバツ出場

 
自宅のテレビで出場校の発表を見守る永井=26日、いわき市

 第96回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が26日、大阪市で開かれ、能登半島地震で甚大な被害を受けた日本航空石川が選出された。石川県輪島市の校舎ではなく、部員を受け入れている山梨の地で吉報を聞いた。

 いわき市にも日本航空石川の出場を喜ぶ選手の姿があった。能登半島地震で、帰省していたいわき市の自宅から寮生活を送る石川県に戻れなくなった投手の永井孝太郎(1年)だ。永井は自宅で選抜出場校の発表を待ち、出場が決まると、表情を和らげた。「どきどきして言葉が出なかった。甲子園の景色を見ることができるのでものすごくうれしい」と目を潤ませた。

 収容人数の都合でチームメートとはまだ合流できていないが、現在は大会でのベンチ入りに向け、自宅や市内のジムなどでトレーニングに励んでいる。「さらに体を強くして、被災された皆さんに少しでも元気を与えられるようなプレーをしたい」と覚悟を示す永井。離れていても、チームメートと心でつながり、被災者や支えてくれる人への思いを強くする。

 学石の2人と再会を

 同学年で小中学生時に対戦経験がある大栄(おおさかえ)利哉と佐藤翼が所属する学法石川の出場も決まった。「2人と甲子園で会えることがうれしい。対戦できるか分からないけど、戦ってみたいという思いは大きい」と語った。

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