打倒私学!福島商、勢い続く『豪打』 学法石川、序盤大量失点
準決勝 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
福島商 |
2 |
0 |
3 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
8 |
学法石川 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
3 |
7 |
福島商が学法石川の投手陣を打ち崩した。初回は田中と飯塚の適時打で2点を先取。3点リードの6回は先頭の渡辺、熊坂、浅倉の3連打と比金の2点適時打などで3点を奪って突き放した。学法石川は終盤に猛追。福島商のエース浅倉を攻め立て1点差まで詰め寄ったが、大量失点が響いた。
福島商が21年ぶりの秋の県王者に王手をかけた。準々決勝で秋季県大会の新記録となる27得点を奪った攻撃陣がこの日も火を噴いた。
甘い球は逃さない。早いカウントからの積極的な打撃が目立った。ハイライトは計6点を奪った3回と6回の攻撃だ。3回に2点適時打を放った6番渡辺晴統(2年)は「しっかりバットを振れている。打線に切れ目がなく、一振りで捉える持ち味が出ている」と胸を張った。
ナインの言葉からは練習に裏打ちされた自信がのぞく。「強豪私立と互角に戦うためには打ち勝たないといけない」。渡辺真也監督は私学勢に対抗するため、打撃力の強化を掲げ、明確なスイング数を提示した。
ナインは毎日500スイングをこなしてきた。練習の中では特徴的なフリー打撃にも取り組んだ。最後の5分間は打者が1球ごとに打席を交代、1球で仕留める勝負強さを鍛えてきた。
秋の大会で掲げた「支部優勝」と「東北大会出場」の二つの目標を達成したが、満足はしていない。「強豪私立に勝ちたくて、福島商に来た。ここまできたら優勝したい」と渡辺。遠ざかっている優勝を成し遂げ、古豪復活ののろしを上げる。
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