只見、初の8強導く継投 流れつくり8回逆転

 
【会津学鳳―只見】最後の打者を左飛に打ち取り、喜ぶ室井(右)。左は捕手山内優=ヨーク開成山スタジアム

 第73回秋季東北地区高校野球県大会第8日は25日、天狗山球場(白河市)など3球場で4回戦8試合が行われ、ベスト8が決まった。只見は会津学鳳に7―5で競り勝ち、創部初の秋8強入りを果たした。

 只見の快進撃が止まらない。秋の県大会で初の16強に続き、8強進出を決めた。会津支部大会でサヨナラ負けを喫した会津学鳳との接戦を制し、投打に活躍した室井莉空(2年)は「全力で戦うことができた」と充実感をにじませた。

 2点のリードを許す展開で、5回から登板したのが室井だった。「後半勝負になる」。そう流れを読み、直球で押して変化球で打ち取る冷静な投球を披露。4回までに8安打を放っていた相手打線を散発の3安打に封じ、流れをつくった。8回は思い描いた展開に。同点に追い付き、なお2死一、二塁の好機で室井に打席が回った。「ストライクは絶対打つ」。狙った外角高めの変化球を捉え、左越え二塁打で勝ち越し。バットでも勝利をたぐり寄せた。「ベスト8に満足せずに高みを目指す」と室井。東北大会出場に向け、勢いに乗った只見がいわき光洋に立ち向かう。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

男女敗退、パリ五輪持ち越し 3人制バスケ予選