聖光学院、怒とう13点 能代松陽にコールド勝ち、準決勝進出

 
【能代松陽―聖光学院】1回表聖光学院1死満塁、先制の2点適時打を放つ安田=石巻市民球場
準々決勝
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聖光学院
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13
能代松陽
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0
0
1
(5回コールド)

 来春のセンバツ出場が懸かる第74回秋季東北地区高校野球大会第3日は23日、宮城県の石巻市民球場と仙台市民球場で準々決勝4試合が行われ、福島県第1代表の聖光学院は能代松陽(秋田第1代表)に13―1の5回コールドで勝利し、準決勝進出を決めた。

 大会第4日の24日は石巻市民球場で準決勝2試合が行われる。聖光学院は第2試合で青森山田(青森第1代表)と対戦する。午後0時45分開始予定。

 3年生と磨いた強振結実

 聖光学院の打線が15安打と爆発した。県大会から通じて初の2桁得点を奪った打線。斎藤智也監督は「やっとこういう試合にお目にかかれた」と納得の表情を浮かべた。

 打線は初回から能代松陽のエース三浦凌輔(2年)を打ち崩した。特に目立ったのが5番の安田淳平(2年)だ。1死満塁の好機で打席に入り、「まっすぐが多い投手だと事前に聞いていた」。安田は三浦の直球に狙いを定めて強振。2点を先制する中越え適時打を放ち、コールド勝ちの起爆剤となった。

 これまで大量得点がなかなか奪えなかった聖光学院。県大会後には、引退した3年生たちが打撃投手を務める中、打力向上に励み、「強気に振り抜く」打撃に磨きを掛けた。

 「県大会ではできなかったが、ストライクゾーンのボールをしっかり振れるようになった」。安田は東北大会で練習の成果を発揮し、練習に協力してくれた先輩に感謝した。

 コールド勝ちで秋田第1代表を破り、勢いを付けた秋の県王者。次戦の相手は青森第1代表の青森山田だ。安田は「粘り強い試合をするだけ」と東北の頂に向けて力を込めた。

 初回から勢い

 3安打5打点と活躍した聖光学院の嶋田怜真(2年)は「初回から良い流れをつくることができた」と充実感をにじませた。

 相手エースとは昨年秋に対戦した経験があった。初回は狙っていた直球をしぶとく一塁手後ろに運んだ。5回2死満塁の好機には、外角高めのスライダーを仕留めた。これが走者一掃の適時二塁打となり、試合を決定付けた。

 嶋田は快勝にも「次は接戦になる。堅守と粘り強さで自分たちの野球を貫きたい」と表情を引き締め、静かに闘志を燃やした。

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