花泉酒造、笹の川酒造に金賞 女性専門家が選ぶ世界ワイン品評会

 
金賞酒を手に笑顔を見せる花泉酒造の星代表社員(左)と金賞酒を手に受賞を喜ぶ笹の川酒造の山口社長

 世界の女性ワイン専門家が選ぶ第16回フェミナリーズ 世界ワインコンクール(2022年)の審査結果が18日発表された。本県から花泉酒造(南会津町)の「皐口万(さつきろまん)純米大吟醸一回火入れ」が日本酒の純米大吟醸酒部門で、笹の川酒造(郡山市)の「山桜 ジャパニーズシングルカスクウイスキー 安積 寅」が日本産蒸留酒のウイスキー部門でそれぞれ金賞に輝いた。

 コンクールは世界で唯一の女性ワイン専門家による審査会。6~8日にフランスで開かれ、世界各国から集まった約600人の女性審査員が外観や香り、味わいなどを審査した。

 花泉酒造は初出品で金賞を獲得した。星誠代表社員(45)は「福島、会津の環境の良さが世界で認められた。これに満足することなく理想の酒を追い求めていきたい」と話した。

 笹の川酒造によると、17年の蒸留で一つのたるで熟成したウイスキーだけを瓶詰めし、308本限定で製造した。山口哲蔵社長(68)は「ウイスキー造りの自信になった」と喜んだ。