4年目の「帰忘郷」増す深み 大熊産米の純米吟醸酒「復興感じて」

 
「帰忘郷」の新酒を手にする関係者ら

 大熊町産の酒米を使った純米吟醸酒「帰忘郷(きぼうきょう)」の新酒発表会は2日、同町の「linkる大熊(リンクる大熊)」で開かれた。おおくままちづくり公社が、農業者と会津若松市の高橋庄作酒造店と連携して醸した日本酒で、11日から大熊町内の店舗などで販売を始める。

 商品名には古里や絆を忘れないという思いが込められており、今回で4年目の酒造りとなった。仕上がりについて、同酒造店の高橋亘社長が「味のふくよかさや奥深さ、香りが年ごとに増している。復興が進む大熊の空気感を感じてほしい」と語った。

 発表会には、町を訪れていた「食べて感じる復興ツアー」の参加者も招かれ、関係者と共に杯を交わしながら交流を深めていた。帰忘郷は720ミリリットル入り2420円。問い合わせはおおくままちづくり公社(電話0240・23・7101)へ。