ドライマウス

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 唾液の作用が低下

 ドライアイという言葉はよく耳にしますが、ドライマウスという言葉は耳なれないかもしれません。しかし、現代人を悩ます症状で、最近中年女性に増えているといわれています。症状には次のようなものがあります。

 口の中が焼けるように熱く感じる。舌がひりひり痛むような気がする。香辛料や濃い味がしみる。唇の皮がむける。食べ物が飲み込みにくく、食べ物の味も分かりにくい。口臭がある。口内炎ができやすい。歯を磨いているのにむし歯になる。症状は多岐にわたります。なぜならば、唾液(だえき)は口の中をきれいにするほか、初期のむし歯の再石灰化、抗菌作用、潤滑作用などの働きがあり、それらの作用が低下したために生じる症状だからです。

 原因には、加齢、更年期症状、ストレス、生活習慣、薬の副作用、糖尿病などの内科疾患、自己免疫疾患(シェーグレン症候群)、放射線治療の影響などが挙げられます。

 検査は、唾液分泌量の検査(ガムテスト)などがあります。治療は、糖尿病などの内科疾患がある場合は、その疾患の治療が優先されます。ドライマウスの原因に背景がない場合には対症療法が中心になります。ドライマウス用の口腔(こうくう)ケア用品を使い、症状改善のための口腔ケアを行います。

 口の不快症状が強いため、おかゆなど軟らかい食物ばかり摂取すると咀嚼(そしゃく)回数が減ってしまい、かえって唾液分泌量が低下してしまいます。分泌量低下にともない、自浄作用、抗菌作用が弱くなり、歯周病やむし歯のリスクが高くなります。それらを予防するために、かかりつけ歯科医院での定期管理やプラークコントロールの徹底をお勧めいたします。

(県歯科医師会)