「むし歯、下の子に多いのなぜ?」 兄姉と同じおやつ、砂糖多め

 

 出生率が低下しているとのことで、子どもの数が減ってきていると言われてます。

 近年子どものむし歯罹患(りかん)率は50年前と比較しても確実に減ってきていると言われていますが残念ながらむし歯がなくなることはありません。

 特に、きょうだいで弟や妹のむし歯の罹患率は兄や姉に比べると高くなる傾向があります。保護者としては上の子と同じようにしているのに何で下の子はむし歯ができてしまうのだろうと悩んでしまうかもしれません。

 むし歯ができるにはいくつかの原因がありますが、この場合はシュガー(砂糖)コントロールが不十分であったと考えられます。(砂糖の量が多いかもしれません!)

 5歳のお子さんの食べるおやつの砂糖の量と3歳のお子さんが食べる砂糖の量には違いがあります。5歳のお子さんの食べるおやつの砂糖の量が多いです。基本的におやつは上の子に合わせて用意することが多いと思いますが、下の子は3歳時の摂取量でなく5歳児の摂取量になってしまい年齢以上の砂糖が歯についてしまうことになります。砂糖が多ければむし歯菌がより活発になりむし歯になってしまうのです。

 理想的には年齢にあった砂糖の量のおやつを用意した方がよいのですが、きょうだい別々のおやつを用意するのは非常に困難であります。保護者の方は特に下の子には気を付けて仕上げ磨きをしてあげてください。おやつを食べた後にブクブクうがいをする習慣を身に付けるだけでもむし歯のリスクは下がりますので実践してみてください。(県歯科医師会)