舌苔と口臭

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 白血球や細菌などが付着

 Q 40代のころに、歯肉からの出血と口臭が気になり、歯科医院を受診したところ、軽症の歯周病を指摘されました。歯石を取り除いてもらい、さらに日常のブラッシングが最も大切との指導を受けましたので、以来、歯ブラシと歯間ブラシを使ってきちんと磨く習慣ができました。3カ月ごとに定期的な歯肉の検査と歯石のチェックも受けており、磨き残しも少なく、歯周病は安定していますといわれています。

 ただ最近、妻に口臭を指摘される機会が増えた気がします。歯周病以外に何か原因が考えられましたら、ご助言をお願いします。

 なお、胃腸の調子は良く、全身的に特に異常はないと思いますが、昨年から花粉症には悩まされております。

 A 口臭の原因はさまざまで、お口の清掃不足と歯周病が最も多い原因ですが、今回の場合は、それら以外の生理的口臭の可能性が高いと考えられます。

 まず、ご自分の舌を観察してみてください。舌の上側の表面に白い膜(灰色や黄色のこともあります)のようなものが見られませんか。これは、舌苔(ぜったい)と呼ばれるもので白血球や細菌などが唾液(だえき)の成分などとともに、舌の細かい凸凹部分にこけ状に付着したものです。

 舌苔の付着原因はさまざまですが、消化器疾患、発熱、睡眠不足、口呼吸、脱水、精神性興奮、ビタミン欠乏、アレルギー、抗生物質服用などが考えられています。

 舌苔の付着および量の増加は、口臭と関連するといわれており、このたびのご相談の状況から推察しますと、最近の口臭は、花粉症による鼻づまりから口呼吸が生じやすくなり、舌苔の増加により口臭が発生、ということかもしれません。舌苔の対処法としましては、原因の除去とともに舌のブラッシングが有効な方法ですので、定期健診の際、かかりつけ歯科医にぜひご相談ください。

(県歯科医師会)