宇宙から学ぶ

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 虫歯を防ぐ唾液の働き

 帰還した宇宙飛行士の骨の密度は成人の骨の密度に比べ15%近く減少し、骨粗しょう症と診断された高齢女性に匹敵する値だったという報告がありました。原因は宇宙には重力がなく人間は浮いている状態になり、骨に負荷がかからず長期間寝ている状態に等しいためといわれています。

 つまりカルシウムやミネラルの不足、ホルモンやタンパク質の低下だけで骨がもろくなるのではなく、骨に負荷をかけない状態でいることが一番大きな要因だといえるでしょう。今まであまり運動していなかった方でも歩くことから始めれば重力がかかり負荷に耐え、骨を作る骨芽細胞を活性化し、骨量や骨密度を増加させていくのではないでしょうか。

 また口腔(こうくう)内関連でいうと、宇宙の無重力状態では地上に比べ、虫歯菌(ミュータンス菌)が推定40〜50倍以上に増えることが分かったそうです。これは、歯から虫歯菌を洗い流す作用のある唾液(だえき)が、宇宙では口腔内で流れが変化するためとみられています。

 一方、地上のわれわれに関していえば、就寝中に唾液の分泌量が減るため、起床時には虫歯菌が夕食後の30倍にも増えるという報告があります。夕食後、特に就寝前にブラッシングをすると虫歯を予防できるということは、理にかなっているといえるでしょう。

(県歯科医師会)