原子力事故状況さまざま

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 原子力事故はその影響度によって「レベル0」から「レベル7」までの8段階で評価されます(国際原子力事象評価尺度といいます)。これまで原子力発電所や核処理施設など、世界中で数多くの原子力事故が記録されている中、1986年のチェルノブイリ原子力発電所と福島第1原子力発電所での事故の二つがレベル7=深刻な事故とランク付けされています。しかし、この二つの事故はレベルが同じに分類されてはいますが、状況やその後の対策などは同じではありません。

 まず異なるのは放出された放射性物質の種類と量です。報告によって多少は異なりますが、福島での事故で放出された放射性物質はチェルノブイリに比べて、ヨウ素131が約10分の1、セシウム137は約6分の1、ストロンチウム90が約50分の1、プルトニウム239は約1万分の1でした。

 特にストロンチウムやプルトニウムの放出量はチェルノブイリの事故とは大きく異なりました。そのため、現在の県内では余分な被ばくが起こりうるとすればそのほぼ全てがセシウムからであるのに対して、チェルノブイリの事故では例えば内部被ばくの9割がセシウムから、1割がストロンチウムからといった具合により多くの放射性物質に対する対策が必要となったのです。