【データで見る参院選】出口調査 50代以下は岩城氏支持が上回る

 

 共同通信社の出口調査から、福島選挙区の年代別、男女別の投票行動をみると、当選した民進党の増子輝彦氏は60代、70歳以上で55%台の割合を占め、自民党の岩城光英氏に約13ポイントの差をつけた。一方、10代~50代の各世代では岩城氏への支持がいずれも増子氏を上回った。投票率が比較的高い高齢世代で増子氏支持が広がったことが、勝利の要因の一つとみられる。

 男女別の増子氏、岩城氏の支持傾向に大きな差はなかった。男性は増子氏48.8%、岩城氏48.2%で拮抗(きっこう)、女性は増子氏51%、岩城氏46.9%だった。

 無党派、増子氏へ5割強

 共同通信の出口調査によると、福島選挙区の政党支持別の投票動向では、当選した増子氏が民進支持層の9割超、共闘した共産支持層の85%、社民支持層の8割弱を固め、公明支持層の25%、自民支持層の1割超にもくい込んだもようだ。

 一方、岩城氏は自民支持層の86%を固めたが、推薦を受けた公明党の支持層は7割にとどまった。また、「支持政党なし」の無党派層では、増子氏が5割強の支持を得たが、岩城氏は4割弱だった。

 野党共闘で連携した各政党の支持層を手堅くまとめ、無党派層への浸透でも上回った増子氏が、接戦を制したとみられる。