修復続く「小峰城」 被害深刻、16カ所中...工事完了は5カ所

 
震災から5年を前に崩れ落ちた石垣の修復作業が着々と進む「竹之丸南面西」現場

 震災とその後の余震で石垣16カ所の修復工事が必要となった白河市の国指定史跡「小峰城跡」は、最も被害が大きかった「本丸南面」など5カ所で工事が完了した。昨年4月には三重櫓(やぐら)の一般公開が再開されるなど復旧が進んでいるが、完全復旧は2018(平成30)年末までかかる見込みで、被害の深刻さを物語る。

 工事が完了していない11カ所のうち、現在工事が進められているのは城の南側にある「竹之丸南面西」など6カ所で、残る5カ所は着工に至っていない。

 新年度も工事が続く見通しで、大型の重機が現場に入り、震災前の姿に近づけようと人手も駆使しながら、慎重な作業が続けられている。