冷却水「1日300トン」注水 汚染水・発生量も「1日300トン」

 
冷却水「1日300トン」注水 汚染水・発生量も「1日300トン」

 福島第1原発1〜3号機の原子炉には、事故で溶けた核燃料(デブリ)を冷やすために1日当たり計約300トンの冷却水が注水されている。冷却水は事故で壊れた格納容器から建屋に流出、建屋に流入する地下水300トンと合わせて1日約600トンの汚染水が発生している。東電は、建屋内から1日約600トンの汚染水をくみ上げ、浄化装置でセシウムや塩分などを取り除いた約300トンを冷却水として再利用しているため、汚染水の発生量を「1日300トン」としている。

 また、第1原発の汚染水の現状は8月27日現在、多核種除去設備「ALPS」で浄化された処理水約52万トンがタンクに保管されている。さらに、ALPSで今後浄化が必要な汚染水約16万トンが別のタンクに保管されているほか、建屋などには1リットル当たり数百万〜数千万ベクレルの高濃度汚染水が計約9万トンたまっている。