【ニュースを追う】郡山の水素ステーション 先駆けへ活用拡大

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6月に稼働を始めた、郡山市役所敷地内の水素ステーション

 太陽光発電を活用して水素を製造し、燃料電池車(FCV)に供給する水素ステーションが郡山市役所敷地内で稼働を始めて2カ月が過ぎた。県内初のステーションで、水素エネルギー普及の推進役として期待されるが、現時点で公用車への水素供給以外に利用法がなく、効果的に活用しきれていないのが実情だ。

 同市のステーションは太陽光発電装置で発電した電力を利用して水を電気分解し、二酸化炭素(CO2)を排出せずに気体状態で水素を作り出す。水素を1日約1.5キログラム製造でき、最大19キログラム貯蔵する。1回の充填(じゅうてん)でFCVが最低250キロ走行できる。

 市は事前登録した市民や事業者が無料で利用できるようにする方針だが、関係機関との調整に時間がかかっており、開始時期は未定だ。また、市はホンダのFCV「クラリティ」を併せて導入し、省エネの啓発活動などで活用しているが、県内での今後のFCV導入は未知数で、市民がステーションを利用できるようになっても当面は申し込みのない状況が予想される。

 市はステーション設置をアピールしながら、企業などにFCVの導入や商業用水素ステーションの設置などを働き掛ける方針。また、市のステーションの一般利用が可能となれば、首都圏からFCVで同市に旅行などで訪れる人にも活用を促したい考え。

 県内での水素エネルギーの普及拡大に向け、先駆けの地を目指す市には、さらに積極的に取り組む姿勢が求められる。