【昭和】仮設資材生かし「集合住宅」 再利用募集、安価仕上がり

 
仮設住宅の資材を再利用して整備された移住定住促進住宅=昭和村

 昭和村は昨秋、仮設住宅の資材を再利用して村内に移住定住促進住宅を整備した。整備したのは平屋の集合住宅3戸。全戸に移住者が入居しており、仮設住宅が有効活用されている。白河市にあった仮設住宅から柱やカーテン、流し台など再利用可能な物を全て運び、昭和村小中津川地区の国道400号沿いに住宅を整備した。整備費は約3000万円。資材運搬などの費用を県が負担したため、村によると、一般的な集合住宅と比較して安価に仕上がったとしている。

 住宅整備を検討した際、県が仮設住宅の再利用を募集していたことから手を挙げた。入居を希望する移住者がいるため、村は仮設住宅を再利用した住宅をほかにも整備する方針だ。村の担当者は「資材を有効に利用し、受け入れ態勢を整えたい」と話している。