【数字で見る】水揚げ量、20年4532トン 試験操業開始後最多

 

 試験操業は2012(平成24)年6月に相馬双葉漁協、13年10月にはいわき市漁協で始まった。東京電力福島第1原発事故に伴い43魚種、44品目が国の出荷制限の対象となり、試験操業の対象は当初3魚種だったが、安全が確認されたことで対象魚種が拡大、昨年2月に全面解除された。しかし、21年2月に基準値を超える放射性セシウムが検出されたクロソイが見つかり、出荷自粛となった。

 県漁連によると、原発事故前の10年の水揚げ量は2万5914トンに上った。20年の速報値では4532トンで試験操業開始後で最多となったが、原発事故前年の17.5%にとどまった。