お気に入りスクラップを協力、作品完成 福島で「まなぶん・新聞ふれあい講座」
福島民友新聞社は10日、福島市の本社で「夏休み親子新聞教室」を開いた。小学生らが保護者と一緒に福島民友を読んで興味の持った記事を切り貼りし、オリジナルのスクラップ作品を制作。新聞を読む楽しさや掲載しているニュースの幅広さに触れた。
7月25日の郡山市に続いての開催。県内の小学生らと保護者11組約30人が参加した。新聞を教育に活用するNIEの企画デザイナーとして全国各地で活躍する鹿野川喜代美さんが講師を務め、「伝えたいことを決めて作り、見出しは世の中に伝わるよう格好良く」などとテーマ設定やレイアウト、見出しの付け方などをアドバイスした。
会場には最近1週間分の朝刊や、子ども向けの別冊「みんゆうジュニア情報局」、号外が並び、参加者が選んだ新聞を1ページずつめくってお気に入りの記事を切り抜くと、新聞紙1ページ分の大きさであるA2サイズほどの紙に配置。見出しも考え、令和や夏、動物、東京オリンピックなど思い思いのテーマでスクラップを完成させた。
「あの日わすれないで」をテーマに、東日本大震災についてまとめた松本心(しん)さん(川俣南小4年)は「震災当時は1歳で記憶はないが、『震災を忘れちゃいけない』とみんなに伝わればとの思いで作った」、母夏実さんは「よくできた。普段は仕事で子どもと過ごす時間が少ないが、一緒に作品を作る時間にもなって良かった」と話した。
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