新聞の活用事例を紹介 宮崎でNIE全国大会閉幕
教育に新聞を活用するNIE(エヌ・アイ・イー)を考える第27回NIE全国大会最終日は5日、宮崎市で分科会として公開授業や実践発表が行われた。本県や各地から参加したNIE実践校の教員らが、新聞から授業題材を見つけるポイントや、さまざまな視点から新聞を読む学習など、新聞を活用した事例を学んだ。
分科会では「いつでも、どこでも、誰でもできる実践」をテーマに掲げ、宮崎県内の教員らが公開授業や実践発表を行い、教育現場で取り入れやすい新聞の活用例を紹介した。
宮崎市の生目台西小では、宮崎県延岡市で生産されているブランドタマネギ「空飛ぶ新玉ネギ」に関する記事を使った授業が披露された。児童は「やわらかくて甘い」「生でも食べやすい」とタマネギの特徴を挙げ、名前の由来について「野菜を飛行機で運んだ歴史があるから」「新鮮な状態で早く届けたい思いがある」などと記事から読み取った情報を発表した。同校の郡司美和子指導教諭は、授業での題材を見つける方法について「歴史、災害、選挙など種類ごとに記事をスクラップして適したものを探すこと」と提案した。
宮崎西高付属中では、新聞購読率の上昇をテーマに生徒が公開討論を行った。生徒らは若者の新聞購読率が低い理由を「買いづらい」「読む時間がない」などと分析。購読率を上げる方法として新聞自販機の設置や興味の湧くような連載などを提案した。同校の木幡佳子指導教諭は実践発表で、「新聞にはなぜその教科を学ぶのかを教えてくれる要素があり、主権者としての自覚も芽生える」と新聞を読む意義を伝えた。
次回大会は来年8月に松山市で開かれる。
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