【聖光学院12連覇・雪辱の夏(上)】変化球に対応力...打撃強化

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12連覇を果たした聖光学院ナイン=いわきグリーンスタジアム

 聖光学院の転機となったのは春の選抜大会(センバツ)の東海大相模戦だった。3―12の大敗。「打ち勝たないと先がない」。斎藤智也監督は12失点より3得点に終わった打撃の差を痛感した。

 近年の高校野球は「投高打低」。手元でわずかに変化する「ツーシーム」や「カットボール」を駆使する投手が増加している。東海大相模戦も相手投手の三振よりもバットの芯を外す投球術に翻弄(ほんろう)された。聖光学院は秋の東北大会を制し、同校史上最強の打線との呼び声も高かったが、飛球によるアウトが17、ゴロによるアウトが七つを数え、4安打に終わった。

 「狙い球を絞ると予測が外れた場合に対応できない」と実感したナインは「全球対応」の打撃練習に多くの時間を割いた。打撃投手が球種を伝えず球を放り、その球を反応して打ち返す練習を毎日1~2時間続けた。夏の大会でメンバーから漏れた3年生も味方の打者に向かって延々と投げ続けた。

 福島大会決勝で本塁打を放った五味卓馬(3年)は予期せぬ変化球にも対応できるよう、バットを振る際の足の踏み出しを遅くした。4番の須田優真(同)は、多くの変化球を見続けたことで球筋の見極めが効くようになった。

 聖光学院ナインが福島大会で奪った得点は6試合で58点。甲子園を見据えた練習が大きな効果を見せた。

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