福島ユナイテッド、今季初無得点 富山と引き分け サッカーJ3

 
【福島―富山】敵陣にドリブルで切り込む福島の矢島(18)=とうほう・みんなのスタジアム

 サッカーJ3第6節ー。福島ユナイテッドFCは24日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)でカターレ富山と対戦し、0―0で引き分けた。通算成績は2勝1分け2敗で順位は11位。

 福島は次戦の31日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)でY.S.C.C.横浜と対戦する。午後2時開始予定。

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 【評】福島は中を締める富山の守備に苦しみ、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。前半からサイドを広く使いながら前線にボールを供給しようと試みたが、決定機をなかなか生み出せなかった。DF松長根らが積極的に攻撃参加し、打開を図かった後半もシュート数は2本にとどまった。(熊田紗妃)

 封じられた「攻撃的サッカー」

 福島の持ち味である「攻撃的サッカー」を封じられた。リーグ戦とルヴァン・カップを合わせて6試合目で今季初の無得点に終わり、FW矢島輝一は「ボールは保持できたけど、相手のやりたい守備にはまってしまった」と悔やんだ。

 これまでは中からゴールを狙うことが多かった福島。しかしこの試合では中にボールが入ると人数をかけて抑える富山の守備に、DF陣でボール回しをする場面が目立った。寺田周平監督は「中を見た上で外を見るという意識ができなかった」と振り返る。

 苦しい展開の中でも福島に流れが傾く場面はあった。0―0の後半32分、左サイドを抜け出したFW塩浜遼からのクロスに矢島が頭で合わせるも、枠を捉えられなかった。その後のゴール前での好機にも左足がわずかに届かず、矢島は「DF陣がゼロで抑えてくれていたのに」と責任を口にした。

 中2、3日で続いた4連戦の最後を白星では飾れなかったが、下を向いてはいられない。矢島は「サポーターにプレーで元気を与えたい」と再びホームで戦う31日の試合を見据えた。(熊田紗妃)

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